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野外調査日記

  9/29〜10/5の記録  


   この週は日記を付ける気にならなかったので、手抜きバージョンです。まあ、相変わらずの作業を毎日続けただけなので、書くことも殆どありませんでした。週の前半はかなり忙しかったのですが、後半には自由な時間が増えてきて、のんびり本を読んだりすることができました。山の中での読書は、周りに刺激を与えるような物や事がないので、作品の世界に深く没頭できます。

 一昨年は司馬遼太郎「竜馬がゆく」や村上春樹「ねじまき鳥クロニクル」、去年は司馬遼太郎「坂の上の雲」や「燃えよ剣」等を読みました。今年はこれまでに、司馬遼太郎の「歴史を紀行する(文春文庫)」と「アームストロング砲(講談社文庫)」等を読みました。司馬は、普段あまり読むことはないのですが、何故か山の中では読みたくなってきてしまう作家の一人です。これらの小説の大部分は、僕が生まれる前に書かれてから何十回と版を重ねてきており、一体何人の読者に読まれたことか想像もつきません。われわれの分野における論文の読者数などは、重要であると認識された場合でもせいぜい数百人、大学紀要などに載せたショボショボの論文で10人以下といったところなので、うらやましくなってきます。あ、でもNatureとScienceの場合は別格で、千人単位(たぶん)の読者が獲得できます。

 村上春樹の小説、それも「喪失感」を主なテーマに据えているものは、山の中での読書にピッタリとはまってしまいます。まあ、あんまりはまりすぎても、良くない気もしますが。ちなみに彼の小説には、主人公が独りで世間から遠ざかる状況がしばしば現れるのですが、その際の主人公の心理描写(つまり、ねちねち昔のことを思い出したり、身の回りの些末な事を気にしたり)はなかなか正確だと思います。きっと作者も、僕同様、世間からしばらく遠ざかった経験があるのでしょう。
 

〜 一週間のメニュー 〜

29日 朝:トースト、昼:コンビニのお好み焼き、夜:おろしうどん。

30日 朝:ワカメうどん、昼:コンビニのおにぎり、夜:牛モツとキャベツの味噌炒め・ナスの味噌汁。

 1日 朝:ご飯・納豆・昨晩の味噌汁の残り、昼:トースト、夜:カボチャのクリームシチュー。

 2日 朝:ご飯・納豆、昼:コンビニ弁当、夜:昨晩のシチューの残り。

 3日 朝:ご飯・なめ茸、昼:菓子パン、夜:ポテトサラダ。

 4日 朝:ご飯・納豆、昼:ポテトサラダのサンドイッチ、夜:ムカゴご飯・豚ロース肉ガーリックソテー・冷や奴・カボチャの味噌汁。

 5日 朝:ご飯・なめ茸・昨晩の味噌汁の残り、昼:ポテトサラダのサンドイッチ、夜:ムカゴご飯・豚ロース肉トマト煮込み・豆腐とオリーブの実のサラダ。
 






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