劇団 :流山児★事務所
作 :寺山修二
脚本 :山崎哲
演出 :流山児祥
音楽 :宇崎竜童
出演 :李麗仙、篠井英介、塩野谷正幸、他
上演会場・日時 :東京芸術劇場中ホール(2003年2月2日)
寺山修二没後20周年企画の舞台とのこと。 そういや没後10周年の時にも、やはり寺山の芝居をあちこち観に行ったものです。 「邪宗門」を主演していた野口員代嬢にトキメイテいた大学時代、懐かしいですね。 そういや彼女、今頃どうしてるんだろう? と思いながらGoogleしてみたら一発で公式サイトが見つかった。 10年前には想像すらできなかったテクノロジーの威力。 最近の顔面写真まで拝む事ができました。 ヒュー、員代ちゃん今でも全然可愛いすっ。 ゴーゴー員代ちゃん! レッツゴー員代ちゃん!! 、、、うぅ、Vシネマに出演していやがる。 し、しかも「性犯罪事件簿 ダブルフェイス」って、これ一体何よ!? 思わずDVDをamazon.co.jpで購入しようとする衝動と闘いながら、ともあれ、「青ひげ公の城」の紹介をいたします。
あー、原作知らないのだけど、この舞台上でのストーリーとしては、女優志望の少女が上演準備中の劇場に迷い込み、青ひげ公の6人の妻達と対決したり、やがて殺人事件が起きたり、舞台の世界が現実の世界とシンクロしたりと、まあそんな感じ(超いいかげんな紹介ですねぇ)。 残念ながら全体に説明不足で話の流れが分かりにくく、それなのに上演時間が2時間10分と長すぎて、途中居眠りしてしまいました。 いつも思うのだけど、上質な集中力って一時間半程度しか続かないと思うので、殆どの舞台の上演時間は短くするべきだ。 まあ映画などに比べればチケット代も高いし、わざわざ遠方から観に来る人もいるので、あんまり短いと申し訳ないという気分になるのかも知れないけれど、客を退屈させるよりはサクッと終わらせた方が舞台の印象が強まると思うのだが、どうだろう?
もう一つの難点は、役者によっては台詞が聞きにくかった事。 僕らのいたS席でそう感じるという事は、二階B席のプロレタリアート達にとっては、殆ど何言っているか分からないレベルだと思う。 ここや唐組、風の旅団、水族館劇場などの昔気質の劇団に限って台詞が聞きにくい気がするけれど、彼らは反権威主義左翼の末裔だけに、発声法とか基本的な技術を軽視しているのではないか?
悪口ばかり書いたけれども、演出は、寺山の実験映画風な映像が舞台に映写されたりと、非常に格好良かったです。 また舞台の最後に、舞台上の役としてではなく、役者個人の言葉を叫ばせる点なども、いかにも寺山チックで堪能いたしました。 役者では主役の女の子と衣装係の役をしていた女の子が好演。 員代嬢ほどではないけれど、どちらも可愛かったです。