出演 :鳥肌実
上演会場・日時 :横浜市教育会館(2003年2月26日)
私生活でいろいろ悩み事がありまして(だってほら、お年頃ですから)舞台を観に行く気分では無かったけれど、前売りチケットも買っていたことだし、気晴らしになればいいなと、終業後、桜木町の横浜市教育会館まで出かけていきました。
この横浜市教育会館というのは、間取りが小学校の講堂のようで、そもそも芝居やコンサートなどを開く施設ではないようだ。 そして会場設定は、壇上に日の丸と政治結社風のマークの入った紺地の旗、演台の横には立派な盆栽と、いかにも政治演説会そのものといった雰囲気。 客層はと言うと、ジャージ着用のオヤジとかいるし、公演中もあちこちで着メロが鳴っていたりと、演劇のそれに比べて民度がだいぶ低い気がする。 などと思っていると、たまにとんでもない美人が混じっていたりして、何だかよく分からない集団だ。
鳥肌実は政治演説会(のパロディ?)を初めてエンターテイメントとして用いた芸人なのだけど、そんな芸風よりもむしろ「皇居に向かって礼」とか「富国強兵」などと白く書かれたスーツを着用した特徴的な姿の方が有名かも知れない。 なので、この人を最初に知った時は格好だけの一発屋かと思ったのだけれど、いやいや、悩み事も忘れ大笑いさせて頂きました。 1時間半もの間、ただ1人で演説を続けるという味も素っ気もない舞台ながら、立ち振る舞いや間の取り方が実に巧みで退屈する事がない。 演説のネタは、朝鮮、社民、日共、創価といった、テレビやラジオでは絶対に放映する事が出来ないタブーのオンパレード。 こんな舞台続けていたら、たとえ暗殺されても、どの組織にやられたのか全然分からないぜ。
しかし面白いのだけれど、ギャグを理解するために必要とされる知識(創価学会の成立過程とか、土井と北鮮の繋がりなど)のレベルが相当高くて、新聞も読んでなさそうな周囲の客にどこまで理解されていたのか疑問でもある(新聞なぞ読んでも、そんなの書いてないけど)。 その証拠に、隣席のモロ水商売と言った感じの女性2人連れは、ずっとキョトンとしていて、笑い声一つこぼれてこない。 オイオイ、創○学会と立○佼正会との確執くらいは常識として知っておき給え。 今度、キャバクラなぞでお会いすることがあったら、基礎からミッチリ講義してやるぜ。
それにしても、この人はキチガイ右翼のふりをしているけれど、昨今の情勢下では主張している内容が逐一マトモに思えてきて、むしろ、この期に及んで有事法制の成立に反対している連中の方がキチガイのような気もするなぁ。 ウンウン、そうだよそうだよ。 朝○総連と社○党には、一刻も早く破防法を適用しなければいけないよ。 あ、そんな事言っていなかったか。