主催・制作 :松竹
原作 :W. シェイクスピア
脚色 :小池竹見
脚色・演出 :加納幸和
舞台監督 :大山慎一
出演 :尾上松緑・佐藤江梨子・保田圭・海東健・河相我聞
上演会場・日時 :日生劇場(2006年3月5日)
唖然とするほど面白くない舞台だった。悪い意味で素人臭い演出、退屈な脚本、そして無意味に長い上演時間、最悪。普通ならば、どんなにつまらない作品でも一カ所くらいは見所があるものだと思うけれど、この作品(と呼べるのならば)には本当に何もなかった。長いこと、このページの更新をしていなかったのだけど、これほど面白くない舞台にブチ当たってしまえば、悪口も書きたくなるもの。それに、こういう脚本とか演出に関わった人物については積極的に悪評を広めて転職させるというのが、舞台の水準を高める上で重要だと思うので、これは単なるフラストレーションの発散ではないはずです(笑)。
いや、酷い芝居なんてのは、枚挙に暇がないのです。でも、この日生劇場のような立派な劇場でかかる舞台ってのは、ある一定以上の水準を保っているものなのです。それに面白くない芝居でも、小さな劇場での公演ならば、役者の一生懸命さが伝わってきて微笑ましくもあるのだけど、立派な大劇場じゃあ、そういう楽しみも感じようがありません。第一、A席10500円っすよ。「何で高い金払って、ツライ思いをしなきゃいけないの」と思うのは当然でしょ。思わずカーテンコールで、腕組みしたまま、役者にガンを飛ばしてしまいました。まあ、一番悪いのは、やはり演出と脚色に関わった人物と、そういう人物を重要な役割につけた主催者なのですが、、。ナメた商売をする会社は潰れるのが世の習い。とりあえず僕は、松竹の関わった舞台は一生観ません。