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最終更新日 2004年6月19日
[掃除の話]が好評(?)でしたので、1999年3月に上京した際に富士村荘の写真を撮ってきました。もう、いい加減に取り壊されているかとも思っていたのですが、まだ健在で住人も多くいるようでした。ただ私の通っていた銭湯が駐車場になってたりと、この一帯も徐々に変わっていっているようです。
本郷通りの一角の、再開発から取り残された古い建物。
その建物の左脇は細い路地となっていて、その奥に富士村荘があります。ここだけ昭和30年代の雰囲気で、思わず頭がクラクラしてしまいます。
路地を進むと玄関が現れます。
狭くて急な階段。フラッシュを焚いているので明るく写っていますが、実際は昼でも薄暗いです。
二階の廊下です。手ぶれを起こしてしまって、ぼんやりとした写真になってしまいましたが、雰囲気は分かると思います。現在でも大体片づいているようですが、私がここに引っ越してきた当時は、真っ直ぐ歩けない有様でした。
本郷通りの反対側から撮影した富士村荘(手前左側の白い壁の建物と、手前右側の茶色い壁の建物は別の家)。写真中央に見える窓が、私の借りていた12号室です。私が出ていった後、大学の同級生だった松田君が引っ越してきましたが、僅か二ヶ月でゲソゲソに痩せてリタイアしてしまいました。以来、彼は一人暮らしがトラウマになったらしく、現在、神奈川県の実家から埼玉県の理化研まで通勤する毎日だそうです。
そのようなわけで、現在の住人が誰であるのかは不明です。ちなみに窓から、僕が残していったカーテンが見えました。
[補注, 7 Feb 2000] 「トラウマができてしまったが最近ようやく克服しつつある」と書き加えて欲しいと、この春に和光市での一人暮らしが一年目となる松田君から、メールを頂きました。
少しアングルを変えて撮影した富士村荘(中央、木に隠れた建物)。大きなビルの足下にへばりつく様に残った一帯にあることが分かります。