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フィールド日記 2002年秋


   9月29日〜10月5日の記録  

● 9月29日 (快晴)

どうも例年に比べてハガクレツリフネソウの開花スケジュールが遅めのようだ。 そろそろ十月だというのに、次々と開花が見られ、したがって作業量も減らない。 毎日休まず野外調査をしていると、無性にパソコンゲームやプログラミングでもしながら部屋に籠もりたい気分になってくる。 この作業が終わったら、ロールプレイングゲームとC++の文法書でも買ってきて、とりあえず一週間くらい自室に引き籠もろうと考えている。

朝食:昨日のおかず、生卵、昨日の味噌汁
昼食:サケフレークのおにぎり
夕食:野菜炒めを大量に入れたラーメン
入浴:白丹温泉 ふれあいの湯(入湯料200円)

4度目の利用。本当に疲れている時には、新しい温泉を開拓するよりも、なじみの場所で汗を流したくなるものです。それにここは、受付のおばちゃんが気軽に声をかけてくれたりと、とても雰囲気が良いのです。

● 9月30日 (快晴)


9月最後の日。この久住高原一帯は、平地と比べて季節の進行が一月ほど早く、ここ数日で急に秋めいてきました。

朝食:昨日のおかず、昨日の味噌汁
昼食:ザーサイのおにぎり
夕食:豚肉にんにく焼き、キャベツの千切り、卵黄入り納豆、芋けんぴ(頂き物)、大根と卵白の味噌汁
入浴:黒川温泉 のし湯(入湯料:入湯手形利用で400円)

小さめの露天風呂だが趣味は悪くない。黒川温泉の温泉街にある為に、今日は平日にも関わらず入浴客がそこそこ居た。洗い場のスペースは一人分しか無く、したがって休日などは体を洗うのが難しいと想像される。泉質は無色透明。近くで別の旅館の拡張工事をしており、その音がやかましかった。でも受付の女の子が可愛かったので許す。

● 10月1日 (曇り、時々晴れ)

野外作業を終えて、夕方4時ころ高原実習所に戻ると、誰もいなくてシンとしている。 一人だけ残っていた技官さんに訊いてみたら、皆さん学会の手伝いで大分市に行ったとのこと。 学生実習の手伝いやら何やら、いろいろ雑用の多いラボで大変ですね。 ちなみに明日から3日間、別の学生実習がはいっている。 なので、その間、僕は再びジプシー生活だ。 さて、荷物をまとめるか。

朝食:昨日のおかず、生卵、昨日の味噌汁
昼食:サケフレークのおにぎり
夕食:残り野菜の沢山入ったキムチクッパ
入浴:黒川温泉 優彩 樹彩の湯(入湯料:入湯手形利用で400円)

新装オープンして間もないホテル。入浴だけの客が利用できる風呂は、内風呂と露天から構成されていて、内風呂には可愛らしいお地蔵さんが置いてある。露天は、川に向かって突き出た屋根付きのバルコニー形式。川向こうには別の旅館があるため、露天風呂の前面には目隠しの木が植えられていて、したがって景色は殆ど見えない。しかしながら、設計上の工夫によって、とても開放感がある。泉質は無色透明。洗い場のスペースも十分取ってあり、また脱衣場・休憩室の設備も整っている。

● 10月2日 (晴れ)

福岡に一度戻った。 大学で郵便物をチェックしたあと、お金をおろした際に、8月に自動引き落としの解約手続きをしたはずの国民健康保険料が引き落とされているのに気がついた。 それも9月10月の二ヶ月分だ。 実は年末に再調整手続きをする予定であり、それで、この再調整の後でも既に払い込んだ保険料は戻ってこないので、その間は計画的に滞納をするつもりだったのだ。 要するに、払わずにすんだ二ヶ月分の保険料、約9万円が無駄になったわけである。 プノンペンに持っていったら1週間豪遊できる金額じゃないか! 福岡銀行め、よくも俺の節税計画を台無しにしてくれたな。 後で文句を言ってやる。

それにしても福岡市の国民健康保険料率(保険料計算の際に、住民税の金額に掛け合わせる率)は、何故これほど異様に高いのか? 僕は年間50万近くも払っているのだけど、関東の基準で計算すると20万円かからないはずである。 僕一人でこの金額なのだから家族持ちなどは堪らないだろう。 ひょっとして、篠栗の山の中にでもモラルハザード病院(医師数や保険点数の水増し申請をしたり、保険金ゴロを長く入院させたりする病院)が沢山建っているんじゃないのか。

朝食:卵黄入り納豆、大根と卵白の味噌汁
昼食:ザーサイのおにぎり
夕食:スーパーで買った弁当
入浴:自宅風呂

● 10月3日 (曇り、時々晴れ)

近道?

早起きして久住高原へ向かう。 順調に高速道路を走って日田ICから国道に入り10分ほどした頃から、観光バス4台の車列に道路の前を塞がれる。 どうやら彼らも久住高原を目指しているようなのだが、なにしろ遅いし、それに坂道を上がるルートなので黒煙が酷い。 困ったことに、ずっと片道一車線のカーブだらけの道で、40q先の小国まで追い抜けるポイントはない。 そこで先回りをすべく、途中で国道を逸れて松原ダムの西側を通るルートに入った。 「よ〜し、きっと観光バスの前の道はガラガラに空いているに違いない」。 道に迷った、、。 とんでもない山の中を彷徨った末、なぜか2002 World Cup カメルーン選手団の心のふるさと中津江村に出てしまう。 うわぁ、こんな田舎でキャンプしていたんだ、彼ら。 時間にルーズな連中にはピッタリかも。

再び阿蘇瀬の本ユースホステルに投宿。 今日の宿泊客は、僕と長野から来たというお姉さん1人の計2名だけ。 彼女は、この6月に退職して旅行をしていて、来年からはオーストラリアにWorking Holidayに行くと話されていました。 最近、このパターンをよく耳にしますが、どうぞお気をつけて。 

朝食:スーパーで買った弁当
昼食:スーパーで買ったおにぎり
夕食:ユースの食事(トンカツ、揚げ茄子、海鮮シチュー、鮭のホイル焼き、梨)
入浴:ユースの風呂

● 10月4日 (快晴)

ユースの4人部屋

ユース泊2日目。 食事の準備も片づけもしなくてよい生活は実に快適である。 今日も宿泊客は僕と件のお姉さんの二人だけ。 なので、引き続き4人部屋を一人で使うことができた。 宿泊客の少ない時期・曜日ならば、ビジネスホテルなぞよりもユースのほうが絶対にお得である。 でも混み合う時期は、ちょっと落ち着かないかも。  ところで、その一人旅行中のお姉さん、今日一日で温泉を6ヶ所も回ってきたとのこと。 一日で6ヶ所、、、凄い。 たしかに車がなければ、温泉巡りくらいしかすることの無い場所なのだけど。 でも、入浴というのは割と体力を消耗するので、普通の人は入湯手形1枚分の3カ所の温泉を廻れば、それでお腹一杯になるものなのです。 彼女には、勝手に「源しずちゃん」と命名することにする。

朝食:ユースの食事(パン、スクランブルエッグ、ベーコン、ヨーグルト)
昼食:カロリーメイト
夕食:ユースの食事(鳥鍋、おでん、鮭の塩焼き、カボチャの煮物)
入浴:ユースの風呂

● 10月5日 (快晴)

ユースの皆様と

高原農業実習所に戻りました。 瀬の本ユースでの生活も楽しかったので、また機会があれば利用しようと思います。 調査地に向かう道中、しずちゃんをバス停のある瀬の本のレストハウスまでお送りしました。 なんでも今日明日と阿蘇ユースホステルに泊まって、それで長野に帰るとのこと。 どうぞ良いご旅行を。 彼女と瀬の本ユースでヘルパーをしていたお姉さんには、このHPのURLを教えておいたのだけど、もしこの文章をお読みになりましたら、ぜひ掲示板にコメント下さいね。 ちなみに、お教えしたhttp://www.sato.jfast1.net/は間違いで、正しくはhttp://sato.jfast1.net/なのだけど、たどり着けたでしょうか?

朝食:ユースの食事(パン、スクランブルエッグ、ベーコン、ヨーグルト)
昼食:カロリーメイト
夕食:野菜ラーメン
入浴:黒川温泉 山河旅館 もやいの湯(入湯料:入湯手形利用で400円)

適度に広くて雰囲気も良い露天風呂(ただし洗い場は一人分のスペースしかない)。 温泉街から1.5q程度離れていて、落ち着いた環境にあります。 おすすめ。 宿の人の対応も非常に親切でした。 こちらの旅館さんでは、入湯だけの客でも内湯を使わせて頂けるのですが、疲れていたので露天のみ利用しました。 「内湯は違う趣向となっておりますので、お時間がありましたら是非ご利用下さい!」とのことなので、気が向きましたらまた伺いますね。



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