ユース泊の2日目。 相変わらず居心地は良かったです。 翌朝、作業に出る前に、2日間相部屋だった人(九大生ではない方)を黒川温泉まで車で送った。 一応断ったのだけど車代700円もくれた。 早起きは700円の得なり、にんにん。
朝食:ユースの食事
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今日は再び九大山の家に投宿した。 いくらユースホステルの宿泊料が安いとはいえ、実費しか徴収されない大学の施設には敵わないので、予約が取れる限りここにお邪魔するようにしている。 もっとも、山の家に泊まるのも今日でお終い。 あと何日か高原農業実習所から追い出される日があるのだけど、いずれの日にも山の家は予約客で一杯だったのだ。 僕は遅くとも来年度までには九州を離れるので、ここに泊まるのも今回が本当の最後となる可能性が高い。 この山の家に対しては、まるで自分の家のような強い愛着を感じているので、寂しさもひとしおだ。 なにしろ、ここには僕が修士一年の頃から、さんざんお世話をして頂いたのだ。 例えば、体育館の裏の空き地をお借りして鉢植えの育成やら実験やらをさせていただいたし、それからD1の時に借りた家は管理人さんから紹介されたものだし、D2とD3の時に借りた家は掃除のおばちゃんから紹介されたものだ。 家を借りる話で思い出した。 僕がD1で、野外調査用の家を探していた時の事だ。 山の家の管理人さんのご両親から、小松地獄のすぐ脇にポツンと一軒建っている家を二ヶ月間借りるという約束を取り付けたまでは良かったのだけど、そこに住み移る一ヶ月ほど前に記録的な大雨が降った。 その以前にも雨が降り続いていて地盤が緩んでいたようで、家の上約30mの所にあった道路が、幅100m程度にもわたって一気に崩落したのだ。 その際の土石流は、家そのものは直撃しなかったものの、下水管と電線を切断し、少し離れたところに建てられていた風呂を破壊した。 幸いすぐに別の家を借りることができたので、その年の調査は予定通り行うことができた。 でも、これがもう少し後に起きていたら、僕自身も無事では済まなかった可能性が高い。 土石流が少しズレて流れていたら家そのものも飲み込まれていただろうし、そうでなくともライフラインが切断されて、調査どころではなくなっていただろう。 まったく山の中に住むというのは、何かと危険の多いものである、と感じた26歳初夏の記憶である。
朝食:ユースの食事 今日も貸し切りでした。ここに入湯する機会も最後だろうと言うことで、仕事帰り・寝る前・翌朝と三回も入浴しました。 |
ジプシー生活最終日。 本日は瀬の本ユースはお休みなので、作業後40分ほど山を下って日田おおやまユースホステルに投宿した。 ここの建物は相当古びていて、最初見たときは廃屋かと思ってしまった。 でも、世話をしてくれるおばさんは良い方だし、食事もうまいし(晩ご飯には馬刺が付いていました)、それにダム隣の高台に位置しているので眺望がとても良い。 ちょっと辺鄙な場所にあるユースであり、今日は平日でもあるので「もしかして宿泊客は僕だけか?」と思っていたら、工事か何かの仕事できている5人組が泊まっているという。 それでユースホステルの流儀に従って、仕事から帰ってきた彼らに爽やかに挨拶をしたら、軽くシカトされた。 「うわぁ柄が悪い」と思い、後で彼らのワンボックス車を見たら、やはり北九州ナンバー。 しかも、車に書かれていた会社の住所は北九州市***区。 あそこは冗談抜きで日本の危険地帯だ。 不幸中の幸いにも、僕は一人一室使える部屋割にして頂いており、しかも彼らとは逆サイドに部屋が取ってあった。 ヒュー、あのおばさん気が利いているなぁ。 触らぬヤクザに祟りなしということで、明日のチェックアウトまで彼らとは極力顔を合わさないようにしよう。
朝食:九州地区国立大学研修施設の食事 投宿したユースホステルから約5q、杖立温泉を束ねる「ひぜんや」ホテルグループの付属温泉である。 近くを車で通りかかった際に、その名称と、シュールな雰囲気に惹かれて立ち寄ってしまった。 で、人気のない入り口をくぐり、埃をかぶったミロのヴィーナスと対面した瞬間に帰ろうと思った。 帰った方が正解だったかも。 やはりというか、ここは70年代後半を彷彿とさせる安っぽいゴージャスさが満載の古びた温泉であった。 浴室に川が流れている! 滝がある! やったぜ! 入湯料も高いし、いまいち掃除も行き届いていないし、懐古マニア以外の方にとっては最低の部類に属する温泉と言い切って良いだろう。 そもそも、この杖立温泉自体が寂れまくっている。 なにしろ温泉街の半分以上の店舗が潰れているような状態で、ゴーストタウン3歩手前だ。 サウナで話しかけてきた初老の男性も「昔は杖立温泉といったら、まず予約なしでは泊まれないほど栄えていたのになぁ」と、感慨深げに昔話をしてくれた。 まあ今は大きな温泉ホテルが流行るような時代でもありませんしね。 旅館組合が力を入れてイメージアップに大成功した黒川温泉とは、雲泥の差である。 盛者必衰。 |
一週間ぶりに高原実習所に戻りました。 学生実習は今日で終わったとのことだけど、草地調査の団体が入っており、まだバタバタした雰囲気だ。 実習中にドアの開閉が多かったためか、厨房に蝿がたくさん入っている。 ここの宿舎は牛舎の近くにあるために、ほんの短時間でもドアを開け放っていると、大量の蝿が建物の中に侵入するのだ。 結局、蝿退治に夕飯後の小一時間ほどを費やすこととなった。 50匹ほど叩きつぶした結果、まあ普通に料理や食事の出来る環境が戻ってきた。
朝食:ユースの食事 ここは3度目の利用。近いし、安いし、新しいし、それでいて雰囲気も良いしで、ついつい贔屓にしています。 |
ガス工事があってドアをしばらく開けっ放しにしたとのことで、新たなる蝿の大群が厨房を飛び交っている。 昨晩の健闘が無意味になってしまった。 おちおちオニギリも握れない環境だったので、また小一時間ほど虐殺に従事する。 俺、疲れているんだけどな。
朝食:納豆、高菜、卵、昨日の味噌汁 高級感の漂う風呂。黒川温泉街の中にあるので、平日でも人が多めだった。内風呂と露天風呂から構成されていて、露天については混浴なのだけど、男ばかりだった。 |
● 9月28日 (濃霧のち快晴)
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